自分のセクシャリティというのは、繊細な問題でありなかなか判断が難しい点でもあります。
もしかしたら、自分はレズビアンなのかもしれない
と考えている人も、たくさんいるのではないでしょうか。自分はもしかするとレズビアンかもしれない、と感じることはあっても判断する方法が分からないという人もいるはずです。
実はセクシャリティというのは、自分自身が自認するかどうかが大切なポイントとなってきます。果たして、レズビアンかどうか自認する判断材料として、どのようなものがあるのか?を今回は紹介していきます。
自分自身のことなのに、自分が良く分からない…と悩んでいる人は、是非参考にしてみてください。
レズビアンとは?
レズビアンとは、自分自身が女性と認識していて、恋愛対象や性的対象が女性である人のことを指します。
LGBTQの中ではレズビアンの「L」にあたります。
日本国内ではレズビアンのことを「レズ」という人もいますが、この呼び方は差別的であまり良い呼び方ではないため、「レズビアン」や「ビアン」と呼ばれることが多いです。
レズビアンと聞くと、女性が女性を好きになると考える人も多いですが、セクシャルマイノリティを定めるには4つの要素があります。
- 身体の性
- 性自認
- 性的指向
- 複雑な性
これらの中の要素のうち、身体の性は自由とされているので、身体の性は男性でも性自認や性的指向が女性というトランスジェンダーのレズビアンという人もいます。
LGBTの割合は3~8%
大阪府大阪市では2019年に約4000人に対して無作為抽出調査が行われました。
この調査では、仕事のことから性のあり方、性や恋愛に関すること、性の多様化についてが尋ねられています。
4000人に回答してもらった調査の結果によると、日本のLGBTQの人口は3~8%の割合と考えられます。
0.7%がレズビアンであるという結果が出ており、回答者の中には決めたくないという人・決めていないという人もいます。現代ではLGBTQであるという人もそこまで少ないというわけでもなく、珍しがられる存在ではないということがいえます。
レズビアンかもしれないと判断する材料
レズビアンとはどういった存在なのか、そして珍しい目で見られるほど極端に少ないという存在ではないことが理解できたのではないでしょうか。
続いては、
わたしってもしかしたらレズビアンなのかもしれない…
と思った時に、判断する材料として3つのポイントを紹介します。
今回紹介するポイントは
- いいなと思う相手が女性であること
- 女性と二人きりになるとドキドキしてしまうこと
- 女性と触れ合いたいと思うことがあるということ
上記の3つを更に具体的にどういったところがポイントなのか、お話していきます。
いいなと思う相手が女性
良いなと思う相手が女性であることは、レズビアンと判断する材料として一番最初に挙げられるポイントです。レズビアンとは、恋愛対象や性的対象が女性であるので、当然いいな…と思う人も女性となります。
自分がレズビアンなのかもしれない、と考える人のほとんどが自分の身近にいる同性の友人のことが気になるというパターンが多いです。例えば同性の友人が他の人と仲良さそうにしている場面を見てしまったとして、それに対して嫉妬のような感情を抱いてしまう…そういった人もいます。
恋愛というのは、独占欲や嫉妬が絡んでくるもので、同性の友人が他の人と仲良くしていることに対してもやっとした感情を抱いたのであれば、あなたがその友人に対して友達以上の特別な感情を抱いている可能性が高いです。
もちろん、嫉妬をする訳でもなく、いつの間にか目で追ってしまうという場合も、特別な感情を抱いている可能性も秘めています。
そのため、この人いいな…と思う相手が女性であり、目で追ってしまったり、嫉妬のような感情を抱いてしまっているのであれば、あなたがレズビアンである可能性は高いといえるでしょう。
女性と二人きりになるとドキドキしてしまう
レズビアンかもしれないと判断する材料の二つ目が、女性と二人きりになるとドキドキしてしまう、ということです。これは一体どういうことなのかというと、特に意識していない人と二人きりになっても人というのはそこまでドキドキしません。
もしもあなたがレズビアンなのだとしたら、異性と二人きりになっても特にいつもと変わらず接することができるでしょう。しかし、相手が女性となればどこかソワソワしてしまったり、視線が泳いでしまったりする、という人もいます。
慣れていないからドキドキするという人もいれば、相手が女性だからこそドキドキするという人もいるでしょう。
また女性同士ともなれば、距離感が近くなるという人もいるので、その距離感の近さにドキドキしてしまうという人もいるはずです。
女性と触れ合いたいと思うことがある
レズビアンと判断する材料の三つ目が、女性と触れ合いたいと思うかどうかです。
どんな人でも気になる人や好きな人とは触れ合ったりしたいと考えるものです。
その触れ合いたいと思う対象が女性なのか、男性なのかによってあなたがレズビアンなのかもしれない可能性が変わってきます。
男性とはスキンシップは特にこだわらないけれど、女性とは手をつなぎたい・ハグをしたい・頭を撫でたい撫でられたいなど、ちょっとした触れ合いでもしたいと考えるのであれば、あなたはレズビアンである可能性が高くなります。
レズビアンであることに対して悩みを感じる人も多い
実はレズビアンのほとんどが、一度は必ず大きな壁に当たるほど悩んでしまう経験があります。恋愛についての問題だったり、周囲からの目だったり、悩む内容は人によって違ってきます。
普通であれば、悩みを友人や家族に相談をすることができますが、今の日本ではまだまだレズビアンという存在は偏見の目で見られることが多いです。
そのため、周囲の人に自分の悩みを相談することができず、自分の中でため込んでしまう人がたくさんいます。
悩みがどんどん大きくなるにつれて、自分は間違っているのだろうか?などといった考えに繋がってしまう可能性もあります。そうならないためには、一体どうしたら良いのでしょうか。
なかなか相談しにくい悩みを抱えることも多いレズビアンにおすすめの方法としては
- ホットラインに連絡をしてみる
- レズビアン仲間を作ってみる
上記の2つを挙げることができます。
困ったことがあればホットラインへ連絡
まず一つ目として、ホットラインに連絡することをお勧めします。
もしかすると知らなかったという人も多いかもしれませんが、実はLGBTQ相談先リストというものがあります。
LGBTQに関する相談を聞いてくれる窓口で、相談方法としては
- 電話相談
- LINE相談
- 対面相談
など、様々な相談方法があります。
このリストには全国各地の窓口に関する情報が掲載されています。
受付時間や連絡先、どういった相談内容を受け付けているのかなど、詳しく書いてあるので、もしも誰かに聞いてほしい悩みがあれば、連絡してみることをお勧めします。
同じレズビアン仲間をつくってみる
最近はSNSでの交流が主流となってきていて、TwitterやInstagramでレズビアン仲間を作っている人も多いです。
特にTwitterは、ハッシュタグから繋がる方法で全国各地のレズビアンと繋がることができます。
最初はお互い見ず知らずの者同士でも、お互いのことを知らないからこそ、いろいろな話ができるという利点もあります。
また、Twitterで知り合った人とレズビアンバーに行くといった出会い方もあったりするので、レズビアンにとっては無くてはならないツールのひとつとなっています。
自分がレズビアンかどうか分からないという人も、セクシャリティはクエスチョンです、と伝えれば同じような仲間と出会いやすくもなり、悩みを話せる間柄になることができるかもしれません。
まずは、SNSを見てどういった人たちが話しているのかを見てみることから始めてみるのもおすすめですよ。
さいごに
今回は、レズビアンかもしれない…と思ったあなたが判断するためにできることを紹介してきました。最終的には自分自身で自認するかどうかとなりますが、そこに行き着くまでにたくさん悩むこともあるでしょう。
最近はホットラインなど、悩みを聞いてくれる窓口や、SNSで仲間をつくったりして悩みを相談できる存在を作ることができる世の中となってきました。
レズビアンという存在は、最近では珍しい存在でもなく、レズビアンだから何が悪いというわけでもありません。自分自身のことをしっかり見つめ、自分が苦しくないように、時には自分の生き方や考え方を認めてあげるということも大切です。
これを機にもしも自分がレズビアンなのではないか?と考えている人がいれば、自分自身を見つめなおすきっかけになれば幸いです。