「同性の友達だけど、あの子のことが気になる」
「今抱いているこの気持ちは恋愛感情なの?友情なの?」
などと、悩みを抱いているという人もいるでしょう。
同性にドキドキしてしまうのは、一時の感情なのではないか?それとも恋愛対象として相手のことを見ているのか?自分の気持ちのはずなのに、自分でも良く分からない!と悩んでいる人もたくさんいます。
そこで今回は、自分が抱いている感情が恋愛感情なのか、単なる友情なのか見極める方法をセクシャルマイノリティの当事者目線からいくつか紹介します。
自分が抱いている感情が分からないというセクシャリティもある
皆さんはセクシャリティと聞くと、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)を思い浮かべるという人が多いのではないでしょうか。
実はセクシャルマイノリティの中のセクシャリティとして、「Q(クワセクシュアル)」というセクシャリティが存在します。
このクワセクシュアルというセクシャリティは、
自分が他者に対して抱く感情が恋愛感情なのかそうではないのか、他者に対して感じる魅力が性的魅力なのかそうではないのか判断ができない判断しないという人
のことを指します。
ドキドキする相手に対して恋人になりたいのか親しい友人になりたいのか、それとも恋人や親しい友人と決めつけたくないという人がクワセクシュアルといわれています。
もちろんこのクワセクシュアルは、自分が相手に対して恋愛感情なのか、単なる友情なのか分からないという人だけではなく、区別をしたくないという人にも当てはまります。
クエスチョニングとはまた違う
LGBTQのQに当てはまる「クエスチョニング」は自分の性別が男性と女性のどちらなのかわからなかったり、自分の恋愛対象が同性と異性のどちらなのかわからない人のこと
のことを指します。
自分自身のセクシャリティが分かっていないという人もいますが、他人が決めた枠に当てはまりたくないという強い意志を持った人もいます。
クエスチョニングとクワセクシュアルは似ているようにも感じますが、
誰かに何かに定義されることなく、自分らしく生きたい
と主張するセクシャリティとしては同じといえるでしょう。
恋愛か友情かを見極める方法って?
クワセクシュアルというセクシャリティもあり、自分が抱いている感情が恋愛感情なのか、友情なのか、わざわざ区別する必要はない、と感じる人もいる一方で、どっちの感情を抱いているのかはっきりさせたいという人もいるでしょう。
同性に対してドキドキする気持ちが恋愛感情なのか、友情なのかを判断するというのは、異性に対する気持ちよりも判断が難しいのです。
ただ単に親しい友人として想っていたということもあれば、実は恋愛対象とみていた、など案外自分でもなかなか気づくことができないという人がたくさんいます。
しかし、判断が難しいとはいってもLGBTQ当事者の視点からみて、これらの気持ちに該当するのであれば、恋愛感情を抱いている可能性が高いのでは?と感じるポイントを4つピックアップしました。
・相手のことを独占したい気持ちがある
・他の人よりも相手を優先することが多い
・相手の恋愛に関する話はあまり聞きたくない
・相手とスキンシップが極端に増えたり減ったりする
以下で詳しく紹介していくので、是非参考にしてみてください。
相手のことを独占したい気持ち
まず一番最初に友情なのか恋愛感情なのかを判断する気持ちとして、相手に対して独占欲があるのかどうかが重要となります。
相手に対して独占したいという気持ちがあるのであれば、相手に対して一定数以上の特別な気持ちを抱いているということになるでしょう。
独占欲というのは、相手を自分だけのものにしたい、誰にも渡したくないという欲求から生まれます。
嫉妬などの感情とも結びつきやすい感情でもあり、一般的に独占欲というのはネガティブな感情ともいわれています。
しかし、そこまで相手に対して特別な気持ちを抱いていたり、他の誰にも渡したくないという強い気持ちを抱いているということは、少なからず普通の友達に抱いている感情とは言えないでしょう。
もしも誰かに独占欲を抱いているのであれば、親しい友人に対する強い気持ちか、恋愛感情寄りの気持ちを抱いている可能性があります。
他の人よりも気になる相手を優先する
続いて挙げられるパターンとしては、他の友人よりも気になっている相手のことを優先することが多いということです。
普通の友達であれば、その人だけを優先するといったこともないはずです。
例えば、相手が何かに悩んでいるとして、普通の友人でも悩み相談を聞くことはあるでしょう。しかし、その相手が気になる相手であれば、無理にでも時間を作って悩み相談を聞くことがあるはずです。
好きな人や、気になる人のことは他の誰よりも優先してしまうという人も多く、それはその相手に対して特別な感情を抱いているからこそ、その人の力になりたいという思いが強いからといえるでしょう。
その人の力になりたい、支えてあげたいという想いは恋愛にも友情にも通じるものがありますが、独占欲を抱く相手で尚且つ他の友人よりも優先したいと思える相手であれば、恋愛感情の可能性が高くなるように感じます。
気になる相手の恋バナはあまり聞きたくない
三つ目に挙げられるパターンとしては、気になる相手の恋愛に関する話をあまり聞きたくないと思ってしまうことです。これは、ほとんど恋愛感情を抱いているといっても過言ではありません。
なぜなら、もしかすると別で良い雰囲気になっている人がいて、その人とお付き合いをする可能性があることを知りたくない、と心の底で思ってしまっているからです。
ただの友達であれば、応援したいからもっと聞かせてほしい!と感じるところが、恋愛対象として見ている相手であれば、他の人と良い雰囲気になっている現実から目を背けたいと思うはずです。
そのため、もしドキドキする相手の恋愛話を聞きたくないというのであれば、あなたがその相手に抱いている感情は恋愛感情である可能性が高いです。
相手とスキンシップが増えるor減る
最後に挙げられるパターンとしては、相手に対するスキンシップが極端に増えるか減るということです。好きな相手に対して極端にスキンシップが増えるという人もいれば、恥ずかしさからスキンシップが減ってしまうという人もいます。
そのため、特定の相手に対してたくさん触れたいと感じたり、今までのように手を繋いだり肩を組んだりといったスキンシップができなくなったというのであれば、恋愛感情を抱いているといって間違いないでしょう。
同性同士であれば、慎重に行動する人が多いので、スキンシップが減ってしまうという人を多く見かけます
たくさん触れたい気持ちはあるけれど、変に思われるのが嫌であまり触れないようにしているという人は、かなりの高確率で恋愛感情を抱いているでしょう。
さいごに
さて今回は、同性相手に対してドキドキする感情が恋愛感情なのか、それとも友情なのか分からない…そんな人に判断するポイントを4つ紹介してきました。
今回挙げたポイントとしては
・相手に対して独占したい気持ちがある
・他の友人よりも優先してしまう
・相手の恋バナはあまり聞きたくないと思ってしまう
・相手とのスキンシップが極端に増えるもしくは減る
上記の4つとなります。
同性同士となると、友情と恋愛の境界線が難しく、なかなか判断ができないという人も多いですよね。
これらの4つに当てはまるからといって、必ずしも恋愛感情である!友情である!という訳では勿論ありません。
しかし、これらのポイントに当てはまるということで、
友達にドキドキしているのかな?
と思っていたあなたも相手に対して見る視点が変わり、もしかするとこれから先一緒にいることで、相手に対して抱いている感情が何なのか理解する日が来るかもしれません。
視点を変えてみることで恋愛感情なのか?友情なのか?見極めることにも繋がるので、まずはあなたなりに相手に対してどういう存在だと思っているのかなど、もう一度自分と見つめ合うことをおすすめします。